歯周病と糖尿病の関係|ひろ歯科クリニック|碧南市の歯医者|土曜午後診療

〒447-0061 愛知県碧南市三度山町4-5-1
0566-41-8890
  • ひろ歯科クリニック
  • ひろ歯科クリニック
お問い合わせ
ヘッダー画像

歯周病と糖尿病の関係

歯周病と糖尿病の関係|ひろ歯科クリニック|碧南市の歯医者|土曜午後診療

糖尿病の方は、定期的に歯医者さんで歯周病対策をしましょう
  • 糖尿病のコントロールが良くなると、歯周病も改善しやすくなります。
  • 歯周病が改善すると、糖尿病のコントロールも良くなる傾向があるといわれております。
  • 糖尿病診療のガイドラインでも歯周病の治療が推奨されております。

糖尿病と歯周病の関係について

糖尿病になると、高血糖の状態になり体中の血管にダメージを受けるようになります。歯肉も毛細血管と呼ばれる細かい血管が集中しており、影響を受けるようになります。そのため、歯周病は糖尿病の6番目の合併症ともいわれています。
また、糖尿病の影響として口の中が乾燥しやすくなり、白血球の機能低下が起こるようになり、歯周病が悪化しやすい環境になりやすくなります。そのため、HbA1c 6.5%以上の2型糖尿病患者は、健常者より歯周組織破壊の相対リスクが1.17倍高まるとの報告もあります。 ※1

歯周病が糖尿病に与える影響について

歯周病になると歯周ポケットから出て血流にのった炎症関連の化学物質により、インスリンの効きが悪くなるため、血糖値が下がりにくくなります。 ※2
また、歯周病が慢性炎症として血糖コントロールに悪影響を及ぼすことが疫学的に示されており、歯周炎の重症度が高いほど血糖コントロールが困難になることが、示されております。また、糖尿病の合併症の発症についても研究がされており、重度歯周病を有する糖尿病患者では糖尿性腎症の発症率や虚血性心疾患による死亡率が上昇することが示されています。 ※1

歯周病の治療が糖尿病の改善に有効

2型糖尿病の歯周病の治療を行い、口腔内の炎症を取り除くことで炎症性サイトカインが低下し、インスリン抵抗性の改善が促されると考えられています。またヘモグロビンA1cが改善したという報告もあります。 ※3
結果として、全身的な炎症状態が改善することも示唆されており、糖尿病患者様への歯周病治療は推奨されております。

ひろ歯科クリニックでは、歯周病治療、ならびに歯ブラシ、歯間ブラシなどセルフケアの指導を中心とした定期的な歯周病のメンテナンスを行い、口腔内の環境を整えるお手伝いをしております。歯周病はある程度進行しないと自覚症状がないため、早めの検査、受診をおすすめします。

参考文献・参考サイト

※1 日本糖尿病学会 編・著:糖尿病診療ガイドライン2019. p220 南江堂 2019
※2 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター
※3 Munenaga Y.et al:Improvement of glycated hemoglobin in Japanese subjects with type2 diabetes by resolutio of periodontal inflammation using adjunct topical antibiotics: results from the Hiroshima Study. Diabetes ReClin Pract. 100:53-60. 2013